3.個別の国に対する日本の消防用機器等の品質、規格・認証制度の浸透への取組
政府において、個別の国の消防・防災関係者に対し、日本の消防用機器等の品質、規格・認証制度を紹介し、日本規格の浸透に向けて取り組み始めている。
特に、日本の消防用機器等に関する規格・認証制度に高い関心を示しているベトナムとは、平成30年10月8日に「日本国総務省とベトナム社会主義共和国公安省との消防分野における協力覚書」を締結し、当該覚書に基づき、予防政策や消防用機器等の基準等についての意見交換や、日本の消防・防災機器関連企業による製品のプレゼンテーション等を行うことで、日本の消防用機器等の品質の高さをPRしてきた。平成31年3月には、ベトナム公安省副大臣をはじめとする幹部を招へいし、意見交換や日本の消防・防災関連機関及び民間事業者の製造工場等の視察を行った。令和元年8月には、ベトナム・ホーチミン市で開催された公安省主催の消防・防災展「Fire Safety & Rescue VIETNAM 2019」に複数の日本の民間事業者が初めて合同で出展し、また、同時に開催されたセミナーにおいて、消防庁職員が日本の火災予防政策について発表を行うなど、官民一体となった働き掛けが行われている。
さらに、ベトナムにおいて消防用機器等の規格・標準及び認証制度の開発に係る研修プログラムを実施するため、消防庁とベトナム公安省で調整を行っているところである。
引き続き、ベトナムをはじめ幅広く東南アジア諸国等に対し働き掛けていくことで、日本の規格に適合する消防用機器等の海外展開を推進していくこととしている。